カテゴリ:出町日誌( 47 )

なにげない風景。

かれこれ6日ほど前の話になりますが、
奈良へ帰るのに久々に柏原の駅から電車に乗ることに…。
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夕方のなんとも言えない光の加減に、
おもわず相棒でパシャリとしたわけです。

なんてことない風景が、
時に思いがけないくらい胸に響くことがあります。

丹波は、そんな瞬間に巡り合える機会の多い場所だと思います。

(出町)
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by saji_saji | 2011-06-28 00:00 | 出町日誌 | Comments(0)

久々の奈良にて。

久々に奈良に帰ってきました。
そう、休日です。僕にはあまり曜日感覚はありません。
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僕の育った環境は、ほんとに素朴な場所です。
すぐ近くに古墳…前方後円墳があって、その周囲の池は僕のプールでした。

近くに平城宮跡があって、僕の遊び場でした…電線がないんで。

家の周りは田んぼだらけで、田んぼは僕の遊び場であり、
いろんな生き物の仕入れ場所でした。
カエル、カメ、ザリガニ、カブトエビ、ゲンゴロウ、タニシ…

家の前には農業用の水路が流れていて、
よく勝手にせき止めては、農家のじいちゃんに怒られてました。

ほんでもって、田んぼのあぜ道を潰しては、よく叱られてました…。
けど、田んぼのおじいちゃんにはいろんな遊びや生き物の事教えてもらったなー。
休みの日なんか、朝太陽登ってから、日が沈むまで田んぼで遊んでた記憶があります。

秘密基地の数はもはや数えきれないですね。
今でもどこに、どんな秘密基地を作ったかは覚えています。

今でも、僕の家の周りの風景はそんなに変わっていません。

今日も、奈良町の古本屋と古着屋を巡った帰り道に、
家の近くの田んぼをふと覗くと…あれこんな静かやったかなー。って…

昔はもっとたくさん生き物がおって、
水が入った瞬間からいろんな生き物が目を覚ましたように動き出してたような…

そういえば、田んぼで遊んでる子供見かけへんなー…。
子供少ない地域やないんで、いるはずなんやけど…。

ふと思いました、僕が丹波で活動出来てるのは…
子供のころの過ごし方が根本にあるんだろうなって…
場所との付き合い方、人と一緒に暮らすということ、大地の上に立つ方法。

未来の事を考えると、こういった大地とのつきあいかたを知らずに育った子どもたちは
どういった風景を未来に作っていくんだろうか…って思います。

やっぱり僕の家の周りの風景は少しづつ変化しています。
人と場所の関わり方が、変わってきています。

昔は家の近くでは、毎年ホタルが眩しいくらい飛び回っていました。
けど、今はもういません…

でも、眠気を邪魔するほどのカエルの鳴き声を聞いて、
なんとなくホッとしている、久々の奈良の夜でした。

(出町)
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by saji_saji | 2011-06-23 01:33 | 出町日誌 | Comments(0)

2011年5月15日という日

今、私は追われています。
何にか…サジサジにです。

ややこいですが、ブログは「sajisaji」で
広報誌の方が「サジサジ」です。

毎月1回発行なんで、以外に慌ただしい。
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そんな日に限って、天気がいいんですよねー。
自分の中で、「今度のガーデンショップの広報しにいかな…氷上やっけ」
という理由を勝手に作り、逃亡。
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車は当然、下道をのろりくらり走るわけです。
水を張った田んぼに目を奪われては、
テキトーに車止め、カメラ持って歩き出してる…の繰り返し。
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風に吹かれ、田んぼの水面が波打ってる感じ。
畦道で風に揺られる名前も知らない可憐な野の花たち。
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遠くに聞こえるよう分からん鳥の鳴き声。
田んぼの匂い、花の匂い、土の匂い、空気の匂い…
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山裾にへばりつく集落の佇まい。

これだ…僕の好きな丹波だ。
場所の声、場所の音、場所の匂い…場所のチカラ。

結局、場所の声を聞くと、心がスッと落ち着くんです。

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よく分からんこと言いますが、
アルジェリアにはアルジェリアがある。
日本には日本がある。
丹波には丹波がある。
って感じです。

そんな感じで、朝からのらりくらり
氷上から青垣遠阪あたりをウロウロ逃亡してたわけです。
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2011年5月15日はなかなかいい日でした。
さてサジサジにでも追われてみるか…。

(D)
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by saji_saji | 2011-05-16 02:28 | 出町日誌 | Comments(1)

帰ってきました!

皆さんご無沙汰しております!
とうとう帰ってまいりました!

お忘れの方もいるかと…出町です。
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とにかく充実しまくりの3週間でした。
こうやって貴重な体験を出来たのも、
快く見送ってくれた皆さんのおかげです!

トルコ・イスタンブールから始まり、
ギリシャ・エーゲ海の島々、
サモス島…シロス島、ミコノス島、そしてサントリーニ島。
そしてアテネのアクロポリスの丘に登り、
そこから電車でトルコ・イスタンブールを目指す。
イスタンブールに帰還後、すぐ北アフリカに位置する
アルジェリア・アルジェへ飛ぶ。
そして旅のクライマックス…ムザブの谷・ガルダイアへ。
アルジェリアから三度トルコ・イスタンブールへ。
そして偉大なる建築家ミマール・シナンの建築を巡る旅…そして黒海へ。
時差ボケと共に日本へ帰還。

まだとてもじゃないけど、この旅を振り返ることは出来ません。
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心奪われた集落の数々。
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場所のチカラ。建築のチカラ。デザインのチカラ。
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イスラムという社会そして場所、文化、人。
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市場に見えるその国の姿。
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日本が非常識に思えるほど、多様なモノゴト。
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知らないうちに、日本という枠組みでモノゴト考えていること。
作りかけの建物、住んでいる建物、壊れかけの建物がある日常。
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生きてる人の表情。
・・・とにかく、いろんなモノゴトが自分の身体の中に入ってきた。

写真も大量でとてもじゃないけど整理できないっす。
ただ言えるのは、僕のお腹は大変、丈夫に出来ているようです。

けどこれから少しづつ、ブログにアップしていきますんで、
気長にお付き合いください。

とりあえず帰国の報告でしたー!

(出町)
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by saji_saji | 2011-05-11 03:06 | 出町日誌 | Comments(0)

世界から佐治を見る。

僕の好きな作家の一人に藤原新也さんという方がいます。写真家なんかな…

ほんで、藤原さんが書いた「全東洋街道」という本は僕の愛読書です。

トルコから始まり、アジア各地を放浪しながら、
様々な国の場所の匂い、人間の性、生物、大地、生きる事…死…日常
ドロドロした「何か」を、写真とペンでありのままに書きとめていて…

本当に「生きる」ってドロドロしてて、矛盾に溢れてて、
けど…どこか「美しい」よなって感じさせてくれる一冊です。

で、なんでこんなこと書いてんのか…ってことなんですが。

実は、今日の晩から、5月1日まで
あこがれのシルクロードの出発点トルコ・イスタンブールへ行きます。
集落調査が目的で、他にギリシャ、アルジェリアへも行きます!

僕の生まれ育ちは奈良県奈良市なんはいつも言ってるんであれですが。
僕が小さい頃、奈良で開催されたシルクロード博がきっかけで、

「いつかシルクロードを全部歩いてみたい!」って

ガキの頃から強く抱き続けてきました。

その憧れのシルクロードの出発点に立てる日がやっと巡ってきました。
僕の建築の原点は集落です…けどもっと辿れば「シルクロード」なのかもしれません。

世界の美しい集落はいつも矛盾に満ち溢れています。
どこか、何かが「欠落」している気がします。
けどそれを「豊か」だと感じる自分がいます。
欠落している「何か」を自分の身体で確かめてきたいと思います。

少しの間、佐治のまちを離れます…
僕は少し離れたところから佐治の事、そして日本の未来の事…
じっくり考えてきたいと思います。

では皆さん、また5月にお会いしましょう!ちーす。

(出町 慎)
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by saji_saji | 2011-04-09 11:21 | 出町日誌 | Comments(0)

おもろい本、買っちゃいました。

ついつい買っちゃうんですよね…分けわからん本。
今回の衝動買いの一冊はこれだ!
「365日納豆の本」
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納豆大好き野郎供が納豆バカに贈る、
まさに納豆界の新たな地平線。

と言うと大袈裟ですが、
なんせ納豆料理が365品網羅されている。
ほんで、そのネーミングセンスも抜群でおもろい。
納豆の事を「NAT」と略してみたり…
真似はしたくないけど、触発されて自分も開発したい気分が高まる。
そんな一冊。

丹波でも、作ろうと思ったら作れるよなーって感じ。
「365日豆腐の本」
「365日土田うどんの本」

くだらんことを、真面目に突きつめると新しいもん見えそうですねー
ってか、毎日の納豆ライフにマンネリ化しているあなた!

必読です。

(出町)
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by saji_saji | 2011-02-24 00:36 | 出町日誌 | Comments(0)

雪観察。

別に初めて雪を見るわけでもないのに、
僕は、もう雪に首ったけ。
両親とも東北地方の出身やのに、
僕は、もう雪に首ったけ。
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ということで、雪を接写しました。
と言わなければ、何を撮っているかわからない感じ。
けど良く見ると、微かな陰影があって、
この微妙な変化が大好きです。
自分で言うのも何ですが、もうただの変態です。
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そうそう、先日の火事の消防活動のお手伝いしたときに
「いつも消火栓の場所は把握しとけよー!」って言われて以来
なんだか消火栓が気になって、
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場所を確かめたり、
カタチを確かめたり、
周りの風景との関係を確かめたり、
消火栓のたたずまい確かめたり、
また何かあった時のために準備しておこうと思ってます。

って、あんまり書きすぎると、
消防の勧誘が来そうですが…

けど自分の暮らすまちを、自分たちで守るって、
とっても大切なことだと思ってます。

そうやって、景観て代々更新されたり守られたりしてきたんだなって思います。

(出町)
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by saji_saji | 2011-01-15 16:45 | 出町日誌 | Comments(0)

雪の佐治、佐治の雪。

今晩から、大荒れになるそうです、佐治は。

天気予報では、
最高気温1℃。
最低気温-5℃。
どういうことなんでしょうか?

ということで、朝から薪ストーブの扉のガスケット交換して、
焚きつけもたくさん作って、大雪に備えているわけなんですが、
果たして佐治スタジオの運命はいかに!

続く!
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というわけで、今年は雪が良く降りますね。
先週も大雪で、佐治でも20センチは積もってましたね。
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というわけで、早速雪かきがてら、雪だるまならず雪うさぎ作ってみたり、
近所の子供たちと雪合戦2011開幕戦やったり大変です…。
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恐る恐る遠阪の方の様子も見にいって、雪の多さにただただ圧倒されて帰ってきたり、
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雪が降ると何かと忙しくなるもんですね…ほとんど自業自得ですが。
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ただ美しい風景にたくさん出会えるし、
いつも見ている風景も、雪が積もると急に別世界の風景に変わるし、
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なんか大変なんだけど、少し周りを見渡すと楽しい発見があちこちに。
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今年は、なかなか冬が、冬らしくしています。

(出町)
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by saji_saji | 2011-01-15 16:12 | 出町日誌 | Comments(0)

リアル・モンスターハンター!

正月5日、東京の事務所でまちづくりのお仕事を頑張っている友人が
佐治スタジオに遊びに来てくれました!

遥々遊びに来てくれたんで、
僕が誇れる地のモノを彼に楽しんでもらいたいと思い、
向かいの山本さんちの豆腐で湯豆腐をしました。

荒くすりおろした丹波の丸大根といっしょに豆腐を温め、
一緒にポン酢で食べる…最高ですね。

そして、車で稲土へ。
もちろん行く先は、猟師のよしのりさん宅です。
毎度おなじみの迷彩のつなぎ姿(正装)のよしのりさんと、
丸ストーブを囲みながら、ワイワイと尽きる事のない話が延々と。
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猟師さんが語る話はとても面白くて、僕はとても大好きだし、
毎回、生きる事、命の重みみたいなものを感じさせてもらいます。

「本来、牛や豚を食べる以前は、鹿肉や猪肉が貴重なたんぱく質源だった。
だから、鹿や猪を害獣駆除の対象としてのみ捉えるんじゃなくて、
命の源として古くから共存してきた事をもっと考えなきゃいけない。」

これ、僕の一番好きな話。

てな感じで、ワイワイやってると奥さんがなんと!猪肉を持って来てくれました。
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ちょんと丸ストーブの上に、フライパンを置き、猪肉の塩焼きの開始!!
僕は、ボタン鍋より、塩コショウで焼いて食べる方が断然好きなんですが…贅沢です。
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しかしまーこのラフな感じが最高にいいんですよね!
昔こんな感じで、鹿肉を1キロ近く食べさせてもらったのを思い出します。
東京から遊びに来てくれた友人も大興奮で、大満足の様子でした。
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帰り際、一緒に来ていた田中君(関大の研究生・上の写真)が異様に興奮して、
「あの、リアルモンスターハンターですね。
狩の話や解体の話を着てたら、ゲームで見た世界が、目の前に展開していて…」
と、「モンスターハンター3」というゲームに重ねて、熱く語っていました。

リアルか…確かにリアルだな。
でもその解釈でいいんだろうか…。

(出町)
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by saji_saji | 2011-01-08 01:58 | 出町日誌 | Comments(0)

奈良人は、海を見ると「海や―」と叫ぶ。

青垣の消防団あがりの人は、消防者の鐘の音に興奮を覚えてしまう…
向いの家の犬(ハッピー)は、猫とお化けを見ると激しく啼き散らす…
奈良の人は、海を見ると「あ、海や―!」と無意識に叫ぶ…
僕は雪を見ると、皮膚の寒さとは裏腹に、何だか胸の奥が熱くなる…

そう、青垣に雪が降りました。
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そして、こんな時に限って、朝一で大学へ行かなきゃいけない…。

というわけで、

昨晩、睡眠時間を削り、ある程度のイメージトレーニングを済ましておいた。
そのかいもあり、出発までの一連の動きをそつなくこなし、いざ車へ。
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しかし、そこからが長かった。

雪をかき分けるように車へ近付く、そして鍵を開ける、
そしてドアノブを引く…そしてドアノブを強く引く…
もう一度の前に、掌が雪で機能不全に…ドアが封印されている!?
凍てつき、封印されたドアを前に、僕は変な興奮を覚えた。

お湯という切り札を手に、再び凍てつく車へ…
ドアを中心に封印を解いていく…ガチャ。

しかし、まだ車の封印は完全に解かれていない。
ボンネットからルーフにかけて、ゲゲゲの「いったんもめん」37体分程を
重ねた物がまとわりついている…そう、視界を封印されていたのだ。

興奮のあまり、素手で「いったんもめん」を振り払いにかかる…が、
武器を持たない僕の素手はあっさりと返り討ちにあい、再び機能不全に…。
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車中に逃げ込み、両手が回復するのを待っていた僕の目に、
置き去りのペットボトルの姿が飛び込んできた…興奮を抑えながら、恐る恐る口に含む。
「あ、冷たっ…あ、頭イテテテ…うそやろ…」
なんと!液体のままでいる事が奇跡なほど、中身は冷たく冷え切っていたのだ。
「やられた、罠だ、ちくしょう…」しかし、心の内はどこか晴々しい。

そして残り少ないお湯の使い道を、
トランクの扉の封印を解く事に使うことにした。
…ガチャ。
トランクの中から、一本の傘が現れた。
僕はガッツポーズしたくなる衝動を抑えるために多くの体力を消費した。

魔法の杖を手にした僕は、再び「いったんもめん」と対峙する、
そして次々となぎ倒していく…が、残り2枚ほどのところで杖の動きが止まる。
封印を解かれるのを恐れたやつらは、自らの身体を凍てつかせていたのだ!?

しかし、その時だった。
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やつらの最後のあがきを読んでいたかの如く、
車のエンジンが温まり始め、室内からの熱気が、内側から最後の封印を解き始めた。
こうなったらもう僕たちを縛る奴はいない…大丈夫だ。

「さあ行こう…大学へ、行こう。」

(完)

ホント長々とくだらない事をスイマセン。
結局、乗るはずだった電車には乗り遅れ、
買った缶コーヒーは飲む前にアイスコーヒーになり、
大学の打ち合わせにも遅刻し、散々でした。
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昔、佐治に来て初めての住民の方々とのワークショップをやった時に、
「青垣の冬の厳しさを知ずに、偉そうなこと言うな!」と言われたのを思い出します。

皆さん、毎年ながら僕は冬を楽しんでいます。
雪が作り出す物は、確かに大変な事、困難な事が多いかもしれません。

それでも、雪が作り出す風景を僕は美しく思います。
雪と付き合いながら暮らしていく風景を美しく思います。
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皆さん、何だかんだで僕は楽しんでいます。
そして、雪が作り出す美しい風景に胸の奥を熱くしています。

(出町)
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by saji_saji | 2011-01-08 01:15 | 出町日誌 | Comments(0)