カテゴリ:出町日誌( 65 )

住み継ぐカタチ。

8/7 「住み継がれる集落をつくる-交流・移住・通いで生き抜く地域-」

朝、佐治スタジオに行くと、
僕宛に一冊の本が届いていた。
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集落の大先輩、山崎義人さんが中心となって執筆した
これからの「集落の住み継くカタチ」を考えるという興味深いテーマ。

「集落のことやりたいんなら、伊根と美山に行ってこい」
「そこで、美しいと感じれへんかったら、集落はやめたほうがいい」

10年以上前に神戸大学に研究員としておられた山崎さんに言われた言葉が忘れられない。
あの頃は、大学4年になりたてで、神戸大の大学院に行って、重村先生のもとで集落調査をやりたいと思っていた。
僕の高校時代のツレの紹介で、飛び込みで神戸大学へ乗り込んだ…今思えばアポなしで良く受け入れてくれたもんだ。

「僕は『建築家なしの建築』『集落の教え』という本にめちゃくちゃ刺激受けてます!」
「うーん、キレイなとこばっか見てたらあかん。集落はな…もっとドロドロしてるねん、そのドロドロしてる部分が魅力やねん」
「(なにー!?)そうなんすか?」

テキトーな感じで、いろんなアドバイスをくれたナイスな兄貴。
僕の人生のターニングポイントの一つだと今になって思う。
あの1時間ほどの時間が、僕を集落の世界へ、ドロドロとした魅惑の世界への入り口だった。

余談だけど、その時お話しながらも、山崎さんは手元で集落図を描いていたのだが、その絵がまたカッコよかった!
「僕もこんな絵を描けるようになりたい!」って話聞きながらワクワクして見てたのだが…
後で聞いたら、氷上町の葛野地域の集落環境提案図だったそうだ。

縁というのは不思議なものだと思った。

その後、いろいろあって僕は丹波というドロドロとした美しい場所で活動を始めた。
不思議なもんで、色々巡り巡って、山崎さんとは何度も丹波で一緒に仕事させて頂く機会を頂いた。

今回紹介した本も、ある日山崎さんから
「デマチ君さ…『ムラを住み継ぐ』ってテーマで研究会やってんだけど、
そのメンバーで佐治に行くから、今丹波でやってること話してよー」
って感じの依頼があって…本には出てないけど、ベースの部分にご協力させて頂いた。

いつの時だったか忘れたけど、山崎さんに聞いてみたことがある。
「昔、神戸大学に潜入して、山崎さんに集落指南を受けたことがあるんですけど…」
「あー、あの時の…覚えてるよーほんとうに集落やってたんだねー」
って、嬉しかったね。子供みたいに。

僕が今、丹波にいて、色んなドロドロと向き合い、
ドロドロしたものをデザインしているのは、
色んな方々との出会いの中で、たくさんの刺激と指南を頂いたことが全てだ。

当たり前のことだけど。

この本を手に取って、
暗闇の中を当てもなくジタバタしていたあの頃の自分と、
渋く輝いていた山崎さんの姿とあの神戸大学での光景を思い出した

デマチ



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by saji_saji | 2017-08-07 08:31 | 出町日誌 | Comments(2)

中佐治の中佐治!?

8/3 今日から岡ゼミの中佐治調査。

毎年、丹波市内の様々な集落を訪れ
住まいと暮らしのカタチを調査する
建築学科岡先生の地域再生ゼミ。

これまで、
佐治スタジオがある佐治のまちはもちろんのこと、
ATACOMで活動する成松の町、
(実はこの授業で調査したのが成松との関わりの始まり…)
春日町の黒井や柏原町の城下町、
青垣では、稲土の菅原集落、遠阪の今出集落などなど

そして今年は、僕が暮らしている集落。
遠阪の中佐治の中佐治がフィールドに。

詳しく言うと、遠阪校区の中の、中佐治総区の中の、中佐治自治会。
ちなみに僕が暮らすのは中佐治の2組。
いやーややこしい…というか複雑ですね。

というわけで、中佐治の中心である平岩家をメインに
学生たちによる集落調査の始まり始まり。

自分の暮らす集落だから、いろいろ知りたいことは山のようにあるのだが、
ここは学生目線でどんな発見をしてくるのか楽しみにしようかと。

といっても、やはり地元のことは地元の方に学べとうことで、
初日の晩は、平岩家の当主、平岩さんにスタジオまでお越し頂き、
中佐治のルーツ、平岩家のルーツについてレクチャー。
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「かつては、上佐治・中佐治・下佐治と呼ばれていたらしい」「えー!?」
「山垣城のふもとでは、「屋敷」「堀」「馬場」といった小字が残っていて…」
「えー!?どう見ても田んぼにしか…」

などなど、面白いお話盛りだくさんでしたね。
いやー昔の暮らしや大昔の都市計画は「地形のチカラ、大地のチカラ」を
最大限に生かしていたんだ…すごいですよね、僕らのご先祖さま。

というわけで、毎年いろんな発見がある地域再生の授業。
楽しみな夏が今年も始まりましたね。

デマチ


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by saji_saji | 2017-08-03 02:31 | 出町日誌 | Comments(0)

道の駅の夕べの翌日は平日。

7/24 道の駅の夕べの翌日は平日。

当たり前のようなコトをタイトルに書いていますが…。

今年もたくさんの子供たちで賑わいを見せた「道の駅の夕べ」
16回という回数を重ねてきたことに対して、
2代目実行委員長として関わりをもてていることに誇りを感じている。

朝から会場のゴミ拾いに行くと、
平日にもかかわらず実行委員会のメンバーも来てくれていた。
話題はもう来年度の運営や企画の話…。

僕はこれから
行燈を書いてくれた子供たちのもとへ
お返しに行くという大仕事も残っている。

そして
「また来年も楽しみにしております!」
と伝えにいきたいと思う。

来年の事業はもう始まっている。

出町

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by saji_saji | 2017-07-24 22:26 | 出町日誌 | Comments(0)

BARNSHELF 5th Anniversary


7/20 BARNSHELF 5th Anniversary

衣川會舘に素敵な贈り物が届いていた。

「BARNSHELF way to 5」と書かれた可愛いデザインのトートバッグ。
オーナーの小前さんらしい、「ありそうで、ない」デザインが素敵だ。
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牛小屋をリノベーションし、雑貨屋をスタートして5年…記念の贈り物。

関大の職員を離れ、個人事業主として独立した間もないころ
大学時代の友人の佛願君(about/当時はgraf)から声が声が掛かった。
「でまっちゃん、三田でおもろい現場あるんやけど、手伝ってもらえへん?」
「おう、ええでー」
てな軽いノリで、引き受けたのが縁の始まり。

糞まみれの牛小屋を掃除するところから始まったあの夏の日。
自分の物件の改修作業はたくさん経験していが、まるまる店舗の施工は初めてだった。
なかなか順調に進まない現場に四苦八苦…
時間だけが押してくる日々に一人現場で泣きベソかいた日も懐かしい。

それでも…
関大の学生だった植地君や関谷君はじめたくさんの学生にも手伝ってもらい、
オーナーの小前さんも開店前の準備もあるのにずっと手伝ってくれて、
小前さんのお友達も入れ替わり立ち代わり現場作業に加わってくれた。
最後の方はgrafのメンバーも総動員で作業に加わってくれた。

開店前日は、徹夜で作業をして、何とか開店時間に間に合わせたという…
たくさんの人の想いと凄まじいいエネルギーに溢れた忘れられない現場だった。

「建築はいろんな人たちと一緒に作るものなんだ。」
「建築をつくるプロセスが大切なんだ」
当たり前のことだけど、その先の自分の建築に対する関わり方を
決定づけた現場だったと…今になって思う。

これからも、そんなスタンスで
建築をつくることに関わっていきたい。

小前さん、5周年おめでとうございます。
これからも素敵な「居場所」であり続けて下さい。

出町慎




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by saji_saji | 2017-07-20 11:16 | 出町日誌 | Comments(0)

越前大野へサラっと行ってきた。

7月13日 越前大野へサラっと行ってきた。

「ほなちょと大野市へ行ってくるわ」
早朝4時30分、家を出る。

荒木の饅頭屋でお土産を受け取り、
JRの篠山口駅へ。

始発だけど、結構乗ってるんですよね~。
大阪駅から特急サンダーバードへ。
そして福井からローカル線の北越美線で越前大野へ。

久々に電車で長距離を移動すると楽しいですね~。
普段読みたかった本を鞄から取り出し読んでみたり、
でも外の風景の移り変わりが気になってボーっとしてたり、
よさげな集落を見つけると、集落分析を始めてみたり…
忙しいですよ…電車に乗っているのも。

という感じで、今年から福井県大野市でも
関わり続ける定住のカタチによる故郷づくりプロジェクトが始まります。
またボチボチ、大野市での取り組みの様子もアップしていきます。

ではでは
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ちなみに関係ないけど、改修中の我が家の写真をアップ

出町

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by saji_saji | 2017-07-13 11:32 | 出町日誌 | Comments(0)

福井県でみつけた、とある集落の風景

7/10 今日もいろいろあったんですけど…なんとなくこの話題。

いい感じの集落を見つけると、
思わずハンドルを切って旧道へ入っていく。

面白そうな路地を見つけると、
おもむろに車を停めて歩きたくなってしまう。

これは集落マニアによくある反射的行動の一つだと思っている。

そんな反射的行動の繰り返しの先で見つけた、
とある漁村の路地を抜けた先の風景を紹介。
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朽ちかけた蔵の風合いがたまらない。
漁村ならではのどんよりとした空気のなかで
異質な色合いと素材感が際立っていた。

集落マニアの方なら、だれしも大好物なんじゃないかな…この感じ。

これだから集落は面白い。
そして美しい。

出町

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by saji_saji | 2017-07-10 21:25 | 出町日誌 | Comments(0)

鹿が出た。

7/3 衣川會舘の裏山から鹿が出た。

むしゃむしゃ。
むしゃむしゃ。
草むらでランチをしている鹿に出会う。
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※ちなみにこの鹿は、奈良公園の鹿ね。写真撮り忘れたから…。

敵かもしれない存在が近づいているのに、
おだやかに食事している姿を見て、
故郷の奈良公園かと思った。

それぐらい僕を恐れず、
草むらでランチを堪能している鹿。

いや~夏鹿は脂がのっていて美味しいと聞くけど、
こいつも夏に向けて脂をためこんでるんやろな~。

きっと美味しい脂がのっておるんやろな~。
鹿を見て、肉と脂の乗りを想像するようになった僕の目に、
奈良公園の風景は以前とは違う風景として映っている。

出町

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by saji_saji | 2017-07-03 23:05 | 出町日誌 | Comments(0)

衣川會舘の改修は続く…その2

6/29 木を積むという手法

衣川会館の2階をコワーキングスペースとして使えるように、
日々、時間を見つけては作業を進めているわけです。

今は、コワーキングスペースの受付カウンター兼
プリンター&ワーキングスペースを作るための壁作り。
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壁というか、間柱をL字型に積んだだけの簡素なもの。
製材所で乾燥用に積んでいる木材の雰囲気をイメージ。
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衣川會舘の2階は、もともと荷物置き場に使われていた屋根裏空間だったわけで
改修して使うんだけど、屋根裏の物置だったイメージは残したかった。

ということで、いろいろな什器は作り込みすぎず、
やや粗めの作りにしていて、レイアウトで勝負!って感じ。

ま、あともう少しでプレオープンまで漕ぎつけられそう…。

お楽しみに。

出町

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by saji_saji | 2017-06-29 23:25 | 出町日誌 | Comments(0)

衣川會舘の改修は続く…その1

6/26 木で包むという手法

衣川會舘の2階は、
ご存知の通りコワーキングスペース、
テレワークスペースとしてリノベーションしました…が、
細かいところを作り込んでいく作業が割合あるんですね。

今回は、スチール剥き出しのロッカーがいやらしすぎて、
木で包み込んでやることに…。
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出来栄えはというと…
まあそこそこですが、
スチール剥き出しよりかはいいだろう。

本当は、白色じゃなくて、
黒色とかだと古民家には馴染みがいいんですけどね。

なんでオフィス用品=白色もしくはグレー。
な構図になっているんでしょうね。
黒色とか消炭色とか濃いい色の方が
空間にマッチするケースって多いのにね。

いつになるか分からない、
衣川會舘の改修報告でした。

出町



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by saji_saji | 2017-06-26 22:48 | 出町日誌 | Comments(0)

ハジメからハジメへ

6/14 佐治スタジオで会合という名の食事会。
メニューはもちろん「ホルモン炊き」
青垣のソウルフードの一つ「ホルモン炊き」
お肉はなべ底に入れて、野菜を上に乗せるのがマイスタイル。

それはさておき
最後の最後にサプライズ。

あの元(ハジメ)君からうちの創(はじめ)君へ
誕生のお祝いケーキのプレゼント!
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cafe ma-noの北さん特製果物たくさんケーキ。
創君はまだ食べられないので、父が代理で堪能。

いやー素敵な皆さんです。
いつもありがとうございます。

出町

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by saji_saji | 2017-06-14 00:33 | 出町日誌 | Comments(0)