空からの民俗学

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宮本常一「空からの民俗学」という本を読んでいる。
翼の王国という雑誌をご存知だろうか。
ANAの飛行機に乗ると席のポケットに入っているアレ。その中の連載記事が、「空からの民俗学」の章にまとまっていて、空から撮影した写真から読み取れるその土地の文化や歴史を紹介してくれる。

空からの写真も面白いんだけど、今日は、この本の「一枚の写真から」という章の「飲み屋」というエッセイが、とても気に入ったという話。大き目の札に手書きで書かれたたくさんのメニューと提灯、酒が壁に並び、そこに可愛らしい女将がいる入りやすい雰囲気の飲み屋の写真。そこに以下の文がある。

「ー"みんな人間だから…"というのが主人のいい分である。人の噂をするにしても軽蔑するのでもなければ、中傷するのでもない、あり得ることとして話し、また聞いているのである。」

個人的な印象だが、大阪で飲んでたりすると愚痴とか悪口が多くて、とっても疲れる。でも、丹波はそうじゃなくって、「あり得ることとして話し、また聞いている」状態なことが多い気がするのだ。丹波の人たちの人間性なのだろうか、そういった雰囲気を感じることが多く、大学生だったころの僕は、直感的に心地よいと感じて、丹波に通うようになったように、この文章を読んで思えた。

また「飲み屋」にはこうも書いてある。

「都会の憂愁というものであろうか、人恋しさは都会に住んでいる者の心の底のどこかにある。」

セキヤ

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by saji_saji | 2017-07-22 20:39 | 大学の授業&活動 | Comments(0)
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