イタリアの小さな町・メルカテッロ


昨晩、2月5日柏原住民センターで建築家の井口勝文さんを講師にお招きして「イタリアの小さな集落から学ぶ地域再生」という勉強会を開催。井口さんは20年前に、メルカテッロに廃屋を購入し、少しづつ改修しながら、メルカテッロという町に関わり続けている。

僕も昨年秋、妻に「調査」と言い切り、井口さんのいるメルカテッロへ。4日間ほど町に滞在し、本場西欧の「広場」とそこを中心に展開される生き生きとした暮らしぶり、そして「美しい風景=豊かな暮らし」を体感した。人口1500人、山の中に位置する小さな村、この立地とスケールがなんだか「丹波」に通じるものがたくさんあり、メルカテッロを丹波に紹介しようと今回の講演会を企画することになった。

講演会は、井口さんご夫妻(奥様が急きょ参戦)による美しい町の風景と、豊かな暮らしを生み出す14のキーワードを軸に美しい写真スライドともに講演。広場と美しい風景が「郷土愛」を生み出す源。この「郷土愛」をいかに育むかが大切なんだとのこと、僕も全く同感。後半は、参加者の皆さんがグループに分かれディスカッション。テーマは「メルカテッロにあって、丹波にもあるもの」、いわゆる「あるもの探し」。

各グループの発表では、食材や人自慢は当然のこと、メルカテッロのような広場は丹波に無いが、「広場的な場所」があるという発表もあった。僕も「広場的な場所」をどう見出すか、どう作り出すか…これが大事だと思った。佐治スタジオもまさに「広場的な場所」を目指しているし、日本の場合「道」の空間が、そもそも「広場的な場所」として使われてきたように思う。西欧のような広場は日本には無いが、西欧の広場のような、地域に暮らす人々が交流し、生き生きと暮らすもしくは過ごす舞台としての「広場的な場所」を作っていくことが大事で、それが「郷土愛」や「美しい風景」を作っていくんだと思う。

井口さんが最後に「美しい風景は自然に出来るんではなく、そこに暮らす人が作るものなんです」と強く訴えかけていたのが印象に残った。昨晩集まっていた方々には井口さんの熱い想いがしっかり伝わっていたように思う。とても僕自身収穫の多い講演会となった。

講演会のあと、井口夫妻を見習い、妻のために車の助手席のドアを開けてエスコートした。妻にとってはこれが今日の大きな収穫だったらしい…
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by saji_saji | 2014-02-06 11:50 | 室長日誌 | Comments(0)
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